活動報告

スタディツアー報告

2008年12月18日

このホームページでもお知らせしていましたように、2008年12月6日から13日までの日程で、「豊かな大地 カンボジア・スタディツアー2008」を開催しました。 ツアーを一緒に擬似体験していただけるよう、日程に沿ってダイジェスト版ツアー報告をします。 ちょっと長いですが、おつきあいください。

第1日目

第1日目は成田からプノンペンまでの移動でした。
ちょうどバンコクの空港占拠の影響で、急きょタイ経由をベトナム経由に変え、
無事入国しました。

第2日目

さて、第2日目は自己紹介とブリーフィングから始まりました。
まず参加者のみなさん全員に自己紹介をしてもらいました。
初対面の人同士、まだちょっと緊張気味です。

次は、村を訪れる時に使う名札に、それぞれ「クメール語」(カンボジアで使われる言語)で名前を書いてもらいます。
写真は、GEJのカンボジア事務所スタッフにクメール語を教えてもらいながら
自分の名前を書く参加者の方。
その後、ツアー中の注意事項、そして簡単にカンボジアの歴史とGEJの活動を説明しました。

2日目はカンボジアの歴史と社会を知る、ということで、
国立博物館、セントラルマーケット、キリングフィールド、そしてトゥールスレン博物館を見学しました。
写真はセントラルマーケット散策(上)と、キリングフィールドでカンボジアの辛い歴史を学ぶ参加者(下)。
最後はメコン川クルーズで、雄大な自然を満喫しました。

第3日目

第3日目の午前は、GEJのカウンターパートである、 CMAC (Cambodian Mine Action Centre: カンボジア地雷対策センター)
の本部を訪問しました。
CMACのスタッフから、CMACとGEJがいかに連携して活動を進めているか説明していただきました。
また、CMACのラタナ副長官より、日本の支援によりカンボジアでのCMACの活動を推進できているとの 謝辞、そしてGEJとの協力が非常にうまくいっており、 引き続き日本のみなさまのご支援をお願いしたい旨お話をいただきました。
最後に1階にある地雷・不発弾や除去に関わる装備の展示などを見ながら説明をいただきました。
ラタナ副長官を囲んで本部前で記念撮影です。(前の列右から5番目がラタナ副長官)

この日はプノンペンから陸路で約300km離れたバッタンバン州に移動しました。
約5時間の道のりです。

第4日目

第4日目の午前は、CMACが実際に地雷除去を行っている現場2か所を見学させてもらいました。
最初の地雷原は、まさに人々が住んでいる場所、裏庭や田圃が地雷原という場所です。
あまりに生活圏に密接、いや、生活圏の中に地雷原があるという事実に、参加者から驚きの声があがっていました。
写真上は、はじめの地雷原の様子です。奥の田圃の手前に地雷原を示すどくろマークがあるのが見えるでしょうか?
2か所目の地雷原は、広大な場所です。
内戦の間に、地雷が埋められた場所も、すでに何年・何十年とたてば木が生え草が茂ります。
この地雷原も所有者の住民たちが農地に使いたいのに地雷の事故があったため、
立ち入ることができず、CMACに除去を依頼してきた土地です。
この場所では、より効率的な除去のため機械を使って作業が行われていました。
写真中が、地雷除去作業をする地雷除去員。写真下が、地雷除去作業に従事する地雷除去機。

午後はいよいよスラッパン村訪問です。
スラッパン村はGEJが昨年から支援している、支援対象第1号の村です。
村を流れる水路渡るため、村人が木で作った橋をこわごわ渡ります。


今回は前回の記事に載せた、「きのこ栽培」訓練をスラッパン村でも行うことにし、
ツアー参加メンバーもこれに参加させてもらうことになりました。

このきのこ栽培の訓練は、8月にスラッパン村以外の近隣3村で行ったものですが、
その成果が早く目に見えるであったため、スラッパン村でも訓練を受けたい、という声にこたえたものでした。
早速村の方々に混ざって、おがくず混ぜから始めます。

混ぜたものを袋に詰めます。これがなかなか難しい!
村人に「もっと入れて!」「力が足りないよ〜」と言われながら、
ツアー参加者も教えて貰いながら必死でやります。

訓練1日目の作業を終え、GEJが今年度開始した冠水対策と橋の建設工事現場を見学しました。
上が冠水対策工事の様子を見学する参加者の様子。
下が橋建設の様子です。先ほどこわい思いをしながら橋を渡った参加者からは、 早くこれができないかなー、という声がありました。

第5日目

第5日目の午前は、2008年5月に竣工したスラッパン小学校の見学です。
カンボジアの新学期は10月から。10月から正式な学校として開校し、先生も政府から派遣されています。
教室に入ると、子どもたちが入って挨拶をしてくれました。
授業の邪魔にならないよう気を配りながら、先生にお願いして一緒に授業を受けさせてもらいました。

次に、スラッパン村で積極的に農業訓練を取り入れているモデル農家を何軒か訪問しました。
どの農家の方も工夫を凝らして取り組んでいる様子が伝わりました。

そのあとは、GEJが設置した井戸を見学しました。
実際にポンプを使って水を出してみます。
GEJは、井戸事業を行う前、直後、そして3か月後、それぞれ水質検査を行っていますが、
なんと6基掘った井戸のうち、この井戸だけは、煮沸しなくても飲めるほどきれいな水、という結果でした。
参加者の方々も飲んでみて、「おいしい」という声も。

さあ、昨日の続き、きのこ栽培訓練です。
この日は前日パッケージしたおがくずに(その後村の人たちが蒸して冷ましたもの)
もみ殻と菌をまぶしたものを入れます。
この日も教えてもらいならがら真剣に取り組みます。

大人数で集中して行ったので、短時間でこれだけのきのこ栽培パッケージができました! (写真上)
最後はツアー参加者と村の方々全員で記念撮影です。(写真下)

第6日目

第6日目シェムリアップに移動しました。
アンコールワットのあるシェムリアップは近代化され都市としてここ数年で
各段に発展した都市です。
バッタンバンから移動してきた参加者は驚きを隠せません。
この日は移動後自由時間とし、それぞれショッピングなど好きなことを満喫されたようでした。

第7日目

いよいよ最終日です。
カンボジアに来たなら必ず訪れたいアンコールワット、 アンコールトム、そしてタ・プローム寺院を見学しました。
アンコールワットを背に全員で集合写真を撮りました。

このあと、夜行便で成田へ。お疲れ様でした!

GEJは来年もぜひスタディツアーを実現したいと思います。
みなさま、どうぞご参加ください。